トクホ市場、景気の影響を受ける
特定保健用食品制度は1991年(平成3年)に発足し、健康強調表示を国が許可・承認する制度として国際的にも注目されています。
1993年(平成5年)に表示許可第1号の商品が誕生し、2009年12月末現在、特定保健用食品として表示許可・承認された食品は883品目となっています。
この間、特定保健用食品は2001年に栄養機能食品とともに保健機能食品に包含され、2003年には新規な関与成分などの許可申請に関しては、安全性の評価について食品安全委員会の審議を経るように手続きが変更されました。
さらに、2009年9月より所管が厚生労働省から消費者庁、消費者委員会へ移され、同年12月より申請受付が再開されました。有効性、安全性の審査を担当する消費者委員会の専門組織も整備され、審査も開始された状況にあります。
財団法人 日本健康・栄養食品協会(理事長 林 裕造)は特定保健用食品制度発足以来、食品業界に対して許可取得のための関係省庁の行政方針及び関連情報の入手・伝達を始め申請相談等の支援活動を進めるとともに、健康食品全般について消費者及び関係先への普及啓発活動を展開して参りました。
その一環として1997年から隔年に特定保健用食品の市場規模調査を実施し、行政・学術関係、国内外のマーケティング関係者など各方面に資料として提供しております。
この度、2009年11月から12月にかけて、7回目のアンケート調査を実施し、その集計結果を中心として市場規模を推定し、併せて表示許可等の現状についてご報告させていただきます。
本報告の作成に当たり、特定保健用食品を開発、販売している各企業から多大のご協力をいただいたことに深く感謝いたします。