トクホ市場 若干減少するも生活習慣病関連は微増
特定保健用食品制度は1991年(平成3年)の発足から20年が経過し、国が健康強調表示を許可・承認する制度として国際的にも注目されています。
1993年(平成5年)に表示許可第1号の商品が誕生し、2011年12月末現在、特定保健用食品として表示許可・承認された食品は983品目となっています。
この間、特定保健用食品は2001年に栄養機能食品とともに保健機能食品に包含され、2003年には新規の関与成分などの安全性評価について食品安全委員会の審議を経るように手続きが変更され、さらに、2009年には厚生労働省から消費者庁へ制度が移管され、審査は消費者委員会へ諮問されることとなりました。
当協会は特定保健用食品制度発足以来、食品業界に対して許可取得のための関係省庁の行政方針及び関連情報の入手・伝達を始め申請相談等の支援活動を進めるとともに、健康食品全般について消費者及び関係先への普及啓発活動を展開して参りました。
その一環として1997年から隔年に特定保健用食品の市場規模調査を実施し、行政・学術関係、国内外のマーケティング関係者など各方面に資料として提供しております。
この度、2011年11月から12月にかけて、8回目のアンケート調査を実施し、その集計結果を中心に市場規模の推定とともに、併せて表示許可等の現状についてご報告させていただきます。
本報告の作成に当たり、特定保健用食品を開発、販売している各企業から多大のご協力をいただいたことに深く感謝いたします。